大和但馬屋日記

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2004-07-09

[]犬猿の仲と書いて何と読む

「せなぷろのなか」?

「ラルフの電話番号なんて知らないし、フランク(ウィリアムズ:チーム代表)に 聞こうとも思わないね。電話して何を言えっていうんだい。『痛いかい?』ってか。☆ モントーヤ、「ラルフに電話なんかしない」

どこまでが本人の言葉なのかが気になるな(翻訳以前の問題として)。モントヤにそんな質問をぶつけるのもどうかしてるし、訊かれたままに答えるのもなあ。記者に対してそこまで饒舌になれるなら、電話の一本もすればいいのにね。

[][][]第11戦イギリスGPフリー走行一回目

気温十五度、路面温度二十五度、コンディションはドライ。

セッション前半は積極的にタイムを出しにいくチームとインストレーションのみのチームとに分かれた模様。マクラーレンルノージャガートヨタが後者。

真先にバリチェッロが一分十九秒台に突入、マイケルとデビッドソンがそれに続く。毎度似たような展開だ。彼らに続くのがマッサとフィジケラザウバー勢というのが少し面白いが、そのまま上位を維持できるかはまだわからない。

アロンソが第二セクターでストップ。ストウかどこかでスピンアウトしたのかな。

例によってライコネンがインストレーションを行ったきりコースに出てこない。残り七分で漸くタイムを出したが、一発目はミナルディにも劣る二十八秒台。そのままアタック続行でどこまで上がってこられるか。1'20.633、九番手。一方、ウィリアムズ勢のモントヤとジェネは十九秒台に食い込んだ。

それにしても、最初のフリー走行からほとんどチームごとに結果が綺麗に並んでしまっているあたりにシーズンも後半に入ったことを強く感じる次第である。

2004年第11戦 イギリスGPフリー走行一回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'19.138 0
2 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'19.214 +0'00.076
3 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'19.502 +0'00.364
4 M・ジェネ ウィリアムズBMW Mi 1'19.687 +0'00.549
5 A・デビッドソン BARホンダ Mi 1'19.748 +0'00.610
6 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'20.021 +0'00.883
7 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'20.430 +0'01.292
8 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'20.446 +0'01.308
9 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'20.633 +0'01.495
10 J・バトン BARホンダ Mi 1'20.866 +0'01.728
11 R・ゾンタ トヨタ Mi 1'21.095 +0'01.957
12 B・ヴィルドハイム ジャガーコスワース Mi 1'21.277 +0'02.139
13 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'21.285 +0'02.147
14 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'21.520 +0'02.382
15 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'21.792 +0'02.654
16 F・アロンソ ルノー Mi 1'22.003 +0'02.865
17 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'22.279 +0'03.141
18 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'22.466 +0'03.328
19 O・パニス トヨタ Mi 1'22.520 +0'03.382
20 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'22.664 +0'03.526
21 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'22.716 +0'03.578
22 T・グロック ジョーダンフォード BS 1'23.149 +0'04.011
23 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'23.663 +0'04.525
24 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'23.715 +0'04.577
25 B・レインダース ミナルディコスワース BS 1'24.887 +0'05.749

[][][]第11戦イギリスGPフリー走行二回目

コンディションは午前と大きく変らず、気温が僅かに上がった程度。開始十分を過ぎてもダ・マッタがまだコースインしていない。

この二回目のセッションで真先に十九秒台を出したのはクルサードライコネン。特にライコネンは1'19.001と、ここまでの最速タイムをマークしている。

開始二十分、デビッドソンが第三セクターで止まってしまった模様。

残り二十分、ライコネンが十八秒台に突入した。琢磨もようやく十九秒台に。

結果、十八秒台に乗せられたのはライコネンのほかにはなんとフィジケラのみとなり、上位陣は比較的タイムにバラつきが見られる初日となった。作戦面やタイヤのチョイスにそれぞれ思惑があるのかもしれない。それにしてもルノーが沈みがちなのが気になるところではある。

2004年第11戦 イギリスGPフリー走行二回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'18.655 0
2 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'18.660 +0'00.005
3 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'19.162 +0'00.507
4 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'19.287 +0'00.632
5 J・バトン BARホンダ Mi 1'19.401 +0'00.746
6 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'19.473 +0'00.818
7 M・ジェネ ウィリアムズBMW Mi 1'19.540 +0'00.885
8 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'19.601 +0'00.946
9 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'19.611 +0'00.956
10 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'19.676 +0'01.021
11 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'19.746 +0'01.091
12 F・アロンソ ルノー Mi 1'19.874 +0'01.219
13 R・ゾンタ トヨタ Mi 1'20.095 +0'01.440
14 O・パニス トヨタ Mi 1'20.489 +0'01.834
15 C・ダ・マッタ トヨタ Mi 1'20.829 +0'02.174
16 A・デビッドソン BARホンダ Mi 1'20.861 +0'02.206
17 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'21.073 +0'02.418
18 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'21.352 +0'02.697
19 B・ヴィルドハイム ジャガーコスワース Mi 1'21.353 +0'02.698
20 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 1'22.365 +0'03.710
21 T・グロック ジョーダンフォード BS 1'22.500 +0'03.845
22 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 1'22.516 +0'03.861
23 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'22.586 +0'03.931
24 B・レインダース ミナルディコスワース BS 1'22.792 +0'04.137
25 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 1'23.436 +0'04.781

憧れのメカたち

Driver's Eyes F-1 Before 1987(Pioneer)Driver’s Eyes F-1 Before 1987 [DVD]

ちよつと仕事の息抜きにと観始めたら、うわ、面白すぎて止まらないよ。
今のF1に見慣れた目では、87年以前のF1といふのは怖い怖い。コースの設備、マシンの装備、そして途方も長く長いストレート。よくもまあ、こんな環境でレースをやつてたなと。
そしてそこに映し出されるのは今や伝説のあのドライバーやあのマシン,いちいち数へ挙げてゐたらキリがない。
エルフのスポンサー企画で撮影された映像が多いのでルノーターボの映像がほとんどだが、ティレルP34の車載映像も収録されてゐてすばらしい。しかもこれが恐ろしいことに、デュパイエが収録用にカウルを外して走行したのだから恐れ入る。
コースの方もオールドサーキットが目白押しで、高速サーキットだつた頃のイモラやピットヘアピンにピットがあつてまだジルの名前が付いてゐなかつた頃のモントリオール、そして旧エステルライヒリンク(現A1リンク)など、いろいろと興味深い。モンツァのアスカリシケインの内側には木なんか生えてやがる。殺す気か。とかなんとか。
ターボ時代以前を知らないオレのような俄かファンにとつてはほとんど文献資料でしか知り得ない、それ故にどこかしら神格化されてしまつた人やマシンが実際に動いてゐるのを見るだけでも満足。
パッケージソフトとしても古いものだけど、まだ観たことのない方は是非。

頭が固いのはどちらか

右を向いても左を向いてもプロ野球再編話が目や耳に入つてくるここ数日。特に興味がなくてもやはりナベツネの発言などを聞くと人として憤ろしいものを感じたりもするが、それはそれとしてどうも納得いかない点が「反ナベツネ側」の意見にも感じられる。ぶつちやけた話、「二リーグ十二球団体制」を堅持することが本当に必要なのか。オレにはそれがどうにも理解できない。
セ・リーグはともかくパ・リーグの人気なんて観客動員数といふ点からみればオレが子供の頃からとつくに破綻してゐたも同然で、それでも今までほとんど変らぬ体制を維持できてゐたことの方がむしろ不思議なくらゐだ。今急にそれが維持できなくなつたとしたら、もう日本の社会に現体制を維持する力も意欲もなくなつたといふことだらう。年間で両リーグ併せて千七百回にも及ぶ試合が行はれるわけだが、観客の需要はそれに十分見合つてゐるといへるだらうか? 巨人偏重といふ事情はあるにせよ、それらのうちテレビで放映される試合はどの程度の割合なのか。逆に全試合がテレビで観られるやうになつたとして、ファンはそれを支へきれるのか? まづはそこらへんのバランスから取り直す必要があるのではないか。
だいたい、たかが球技なのに業界全体の運営コストがかかりすぎぢやないか。チームの数、球界全体で抱へる選手の数、彼らに支払はれる年俸、一年間の試合数、球場の運営コスト、付近の交通インフラ整備、テレビの放映枠云々。どこかで無理をしてゐるから存続の危ぶまれる球団が出てくる。そのすべてが現状維持されなければならないと考へる理由はどこにもない。
ライブドア近鉄買収の名乗りを上げたとき、多くの人が「実際、無理だらう」と思つたはずだ。オレもさう思つた。しかし良く考へたら、ごく自然に「無理だ」と思ふ今の状況の方が、よほどをかしいのではないか。実際に消えようとしてゐる球団の選手やファンの気持ちは慮るとしても、「今のままがいい」とする意見には現実味が感じられない。一度球界全体の適正規模といふものを探つてみるべきではないだらうか、「ナベツネむかつく」といふ感情を抜きにしてでも。