大和但馬屋日記

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yms-zun2013-02-21

昨日の晩、とあるアニメの再放送を流してゐたら作品の中で王様ゲームなんぞをやつてゐた。俺が「王様ゲーム」と聞いて思ひ出すのは決つてこの二つのこと。一つは「ゲーメスト」に載つてゐた雑君保プ氏の「キング&バルーン」の漫画で、もう一つは「ゲーム批評」誌上で「今年僕が遊んだ中で一番面白いゲームといつたら王様ゲームなんですよ」となどといふよく分らない論旨でゲーム業界に苦言を呈した飯野賢治氏の論説だつた。昨晩も当り前の様にその二つを思ひ出して、飯野賢治つて今何してるんだらう、と思つてゐたら、その数時間前に亡くなつてゐたとのこと。何のことはないただの偶然とはいへ、妙なこともあつたものだ。
彼の作つたものに触れた数はそれほど多くないけれど、ともかくも一時期は強烈な存在だつた。ゲーム業界が失つたのは、彼に活力を与へ続けられるだけのエネルギーに他ならないのではないか。