大和但馬屋日記

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yms-zun2012-06-17

昼頃起きた。スカパー! オンデマンドで見たらル・マンの夜空がほんのり明るくなつてゐて、セーフティカーが出てゐる。
実況スレを見てみると、その後トヨタ七号車は結局リタイアして、トヨタワークスは全滅となつた。セーフティカー中にハンドルを握つてデルタウイングを巻添へに自車をリタイアに追込む原因を作つただけが今週末の全仕事のドライバーに対して、デルタウイングのファーストドライバーを務めたM・クルムが"Bakajima"とツイート。いやさすが日本語に堪能で居られる。
八号車での大事故の当事者であるデビッドソンは、無事と言はれたが背骨にダメージがあるかもしれないとのこと。心配だ。全治三箇月とのこと。
晴れたのでコーヒー豆を買ひに出かけた。信号待ち中にプレステ印のニッサンフォルツァシケインでコースアウトしたのを見て吹く。むしろプレステシケインぢやなくて良かつた?
残り四時間二十分頃、アウディ四号車がスローダウン。ピットには戻れないか。
同じ頃、三十八号車ザイテックがクラッシュ。あれ? 四号車は復活してる。一時的に電気系か油圧系がダウンして燃料カットとかかな?
アウディの一号車対二号車の優勝争ひで残り三時間。まだF1なら一レース半くらゐの時間がある。何でも起るよー。
と書いた先からアウディ三号車がフォルツァシケインでクラッシュ。十七時間前に同じとこで同じ車がやつたのと同じ当り方で、またカウルを引つぺがしてコースに戻らうとしてゐる。
そして今度は二号車がポルシェカーブでクラッシュ。自力で復帰はしたものの、破片が飛散したためにセーフティカー導入となる。二号車、そして三号車が相次いでピットイン。ピット内で怒号が飛交ふ。大騒ぎだ。
二号車は修理に五分も掛らずコースに出た。三号車はさすがに重症。しかし十分程度で三号車も復帰。
トヨタ一同はデルタウイングに表敬訪問して頭を下げたさうだ。
二号車のクラッシュ原因はフェラーリと絡んだため。トヨタ八号車の件といひ、昨年のアウディ二台といひ、フェラーリがマモノすぎる。つか邪魔者か。
残り二時間十六分頃、レース再開。
童夢はエンジンがピストンレベルまで逝つてしまつたが、ピットで待機してチェッカーだけ受けるらしい。さういふのを好まない林代表は「リタイアしたら?」と言つたさうだが、ペスカローロがさうしたいとのことで「ぢやあお好きに」と。

DeltaWing rubber - to be seen on track again.... when? ‪#24LM‬ pic.twitter.com/UYw8Wvy5

Turn10のツイート。「デルタウイングのタイヤ。いつかまたトラック上で見られるよ。‥‥いつでせう?」これは「Forza」のDLCに来るつてことだよね。
残り十五分、アウディ四台が編隊を組み始めた。去年はできなかったんだよな、これ。
童夢が残り六分でコースに戻つた。壊れたエンジンでトラックを走るつてのはねえ。林代表でなくても、それはやめといたら? と思ふよ。走行会ぢやなくてレースなんだからさ。
最終ラップ。GTアマチュアクラスでトップを争つたポルシェがタイヤバーストでピットに。かうでなければ。レースだもの。
二十四時間が過ぎて、チェッカー。アウディの一、二、四号車の順に表彰台を独占。ロータス印のレベリオンレーシングのローラトヨタ(ややこしい)が四位に喰ひ込み、五位にアウディ三号車。LMP2クラスは総合七位のHPD ARX 03Bホンダ。GTクラスのフェラーリ・アストン・コルベット・ポルシェの戦ひは、プロクラスがフィジケラの駆るフェラーリアマクラスはコルベットが優勝。
総合十五位まではLMP1と2で、アウディの四台以外は全部ホンダとトヨタと日産ブランドのエンジンなんだよな。勿論海外法人の、だらうけど。何なんだらう、これ。日本人として、何をどう受止めて応援すればいいのかが分らない。確かに存在はしてゐるのに、存在感がほとんどない。ドライバーの面で見ても、今回は特に、まあ本当に良い方の主役には一人もなれてない。本山や井原は気の毒すぎるとしても。
トヨタにはメーカーとして本腰を入れた参戦を、そして童夢にはワンオフのプレミアカーではなく複数台の投入が可能な販売体制を、そして彼らの足を引張らない文化と経済が日本に育つことを願つてやまない。
今年も楽しかつた。アウディR18、やつぱり凄えよ。