大和但馬屋日記

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マクラーレン新車キマシタワー。良かつた、ノーズが普通だ!
サイドポンツーンのラジエーター吸気口はL字型をやめて無難な形になつた。サイドポンツーン自体も昨年の「なるべく低く」といふ形から、高く持上げて下半分を深く抉る、正反対のコンセプトになつた。昨年トロロッソがやつた形だよね、これ。そして何より異様なのが、そのサイドポンツーンの後縁に張り出した謎の突起。ていふか、間違ひなく排気管なのだけれど、それにしては径が小さすぎる様に見える。あと、穴がほとんど真上を向いてゐるよね。何だこれ。
位置的にはリアタイヤの内側ギリギリのところだから、禁止されたブロウンディフューザーに代る役割を持たせてゐるのは明らか。タイヤの作る乱流を吹飛ばしてディフューザー効率を高めるといふ奴だな。しかしこんなに上を向いてしまつては、素人目には何の役目も果さない様に見える。真上に飛んだ高温の排気が前方からの気流に圧されてエアカーテンとなり乱流が内側に入るのを防ぐとか、上に向いた排気のエネルギーが乱流を引つぱって上方に飛ばしてしまふとか、あるいは排気そのものを推力としてダウンフォースにしてしまふとか。それはないか。
何にしても、「頭捻つてます」感が凄い。流石マクラーレンだわー。
しかし何だな、ここ数年ぼんやり思つてゐたことを、今ここではつきり言葉にしてしまふと、F1で最高に面白いのはこの新車を眺めてああだかうだ言つてゐる時期なんだよな。シーズンが始まつたら、もう全戦が消化試合。つまんない訣ぢやないけど、俺にとつて、誰がチャンピオンになるかなんていふのはマンションの隣の部屋の住人の食事くらゐにどうでもいいことなんだ。レースの醍醐味は、車に込められた「速さの理論」がどこまで正しかつたかを証明すること、そしてドライバーがそれを証明するに足る腕を持つてゐるかといふこと。もちろんそれに優れたドライバーこそがチャンプたるに相応しいのであり、その意味で彼らを賞賛するに吝かではないのだけれど、だからこそ小林の様な才能に対してしんどいマシンを与へて戦略でどうにかする様なのはダメなのだ。そんなのはF1的ぢやない。速いマシンの可能性に一喜一憂するこの時期を楽しんで、一年かけてその答合せをする。それが俺のF1。


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