大和但馬屋日記

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2005-09-09

[][][]2005年第16戦ベルギーGPフリー走行一回目

ウェットコンディションだったらしい。

結果

[][][]2005年第16戦ベルギーGPフリー走行二回目

引続きウェット。

ごめん徹夜明けなので撃沈‥‥

と思ったら、セッション開始早々にリウッツィが大雨の中バリアに突込んだとかで赤旗中断。本人に怪我はない模様。マシンも復帰はしたのかな? 何にせよ相当な悪コンディションの様だ。数分後にセッションは再開。でも誰も走らない。そりゃそうだよね。

ありゃ、結局ノータイムか。スパらしいね。

結果

のま猫の件でavexの肩を持つてみる

そもそも「Dragostea din tei」を勝手に使用した空耳flashを面白がつて広めてゐたのは誰だ。それをどこかにアップした者、ダウンロードしてそれを見た者、すべてが違法性が高いと思はれる行為を働いてゐた訣だらう。その時点でO-ZONEのアルバムの日本版の発売が決定してゐたかどうかは覚えてゐないが、その日本版の版権をavexが取得して発売する運びとなつたときに、avexが法を楯に2chflash製作者を訴へることだつてできた訣だ。もしさうなつてゐたら、情けなくも無自覚にひろゆきに尻を持つてもらつてゐる2ch住人はともかくとして、身元の割れた一個人にすぎないflash職人氏などひとたまりもなからう。
しかしavexはさういふことをせずに、flashを半ば公式のもの認めて日本版アルバムに収録することにした。ネットユーザーを敵に回すよりは懐の深いところをみせて仲間として取込む方策をとつたわけだ。もちろんそれはあくまで商売としての戦略だらうが、それにしたところで我々ネットユーザーが先にO-ZONEavexの権利を踏み躙つてゐた事実は消せないのであつて、あのflashを自分のコンピュータにダウンロードしたすべてのユーザーは、そのことを不問に付したavexに大きな借りを作つたといつて過言ではなからう。flash職人氏に至つては尚更である。flashを公式のものとして認めてもらつたといふことは、言葉は悪いが首根つ子を押へられたにも等しい。実際にavexと氏との間にどんなやり取りがあつたかは知らないが、第三者的に判断するとどうしてもさういふことになる。それを他所に、大半のネットユーザーはflashが公式のものになつたといつては喜び、テレビでそれが放映されたといつては大騒ぎしたのではないのか。さう、まるで我が事のやうに。
で、実際、そのうちの何人がO-ZONEのアルバムを購入したといふのか。この件で騒ぐ連中はavexに対して仁義を問へる立場にあるのか。被害者面して関係者を詰る前に、少しはそのことについて考へてみたらどうか。

キーワードを辿つて見つけた意見

人のフンドシで相撲を取るばかりでなく、そこで得られた収入まで丸もうけにしようとは図々しいんじゃ、このボケ!
と、いうことである。そりゃさ、avexがこれまで2ちゃんねるに関わってたり、支援してくれてたりするなら話は別だよ。しかし現実は違う。
流行の兆しが見えた途端、これまで見向きもしなかった“ヲタクの世界”にズケズケと乗り込んできて、2ちゃんねる文化を熟知した絵師に似たキャラ描かせて、「はい、これは別物ですよー。だから勝手に売りますよー。儲けますよー。」では納得できる訳がない。

申し訣ないけれども、ひとつの典型例として取上げさせていただいた上で個別に反論します。

人のフンドシで相撲を取る
遠い海外のアーティストの曲だからといつて勝手に玩具にした空耳flashはさうではないのか。
avexが(略)支援してくれてたりする
むしろ空耳の件で訴へる権利さへあるところを容認してくれてゐる。
流行の兆しが見えた途端云々
好き嫌ひは別として、商売として責められるべき点はどこにもない。
2ちゃんねる文化を熟知した絵師に似たキャラ描かせて
当初それを我が事の様に喜んだのが他ならぬ2ちゃんねら
はい、これは別物ですよー
AAそのものの所有権を主張してゐないのだから筋は通つてゐる。

法的に問題がなく、そもそも最初に筋を通してゐなかつたのは2ちゃんねらの方なのだから、この件については納得するしかないと私は思ひます。少なくとも、一部の創作能力のある人よりも何でもかんでも「うぷきぼんぬ」とかいつて口を開けてゐるだけ人の方が圧倒的に多いであらう2ちゃんねらに「図々しい」とだけは言はれたくはないんぢやないかな、avexの人も。
モナーその他のAAキャラは誰のものでもないが、「Dragostea din tei」はO-ZONEと(日本においては)avexのものだといふことを忘れてゐる人が多すぎやしませんか。

  • 2005年09月10日 FeZn
  • 2005年09月09日 Yuichirou 『[copyright][think] 「Dragostea din tei」の利用と、「のまネコ(=モナー?)」の利用。ある種の「等価交換」?』

id:yms-zun:20050909:nomaの記事についてのしなくてもいい注釈

これはあくまで、avexflash職人氏を殊更に糾弾したがる人たちが問題にする「仁義」の価値観に基いて同じ理屈での反論を試みたものであり、avexの無謬性を主張するものではありません。私のavexに対する感想はその価値観に基く限り記事にした通りで相違ありませんが、どうでもいい戦術論的な観点からは「あーあ、下手打つたなあ」とも思つてをります。本当にどうでもいいことですが。別にavexのことは好きでも嫌ひでもありません。つか、特定の会社が好きとか嫌ひとかいふ感覚は、全く無いといへば嘘になりますがそれほど多くは持ち合せてをりません。ついでに、利害関係もないですよ。

あのこととこのこととは関係あるのかないのか

id:tonapa氏より反応を載きました。有難うございます。
で。

重ねていうが、これは空耳Flash著作権を侵害したこととは、全く別の問題だと私は考える。

私にはさうは思はれません。何故なら、avexはネット上での空耳flashの盛上りを利用したといふ、誰の目にも明らかな因果関係が存在するからです。先に仕掛けたのはあくまでネットの側です。あのflashが作られなければ今回の騒動が起らなかつたことは明白でせう。
この件に関して、判で押した様にタカラのギコ猫商標化の件が引合ひに出されますが、私にはこれこそ見掛けが似てゐるだけで全く関係のない事項であると思はれます。タカラがギコ猫をどの様な経緯で商標化しようと考へたかは不勉強故よくは知りませんが、今回の様に「2chflash化→版権元が反応→準公式化→独立した別のキャラとして登録」といふ目で見て判る様な流れは無かつたのではないでせうか。
むしろ、今回avexは公式化するにあたり問題のある歌詞や画像等の内容を当り障りのない様に改変し、AAがネット上の「公共材」であることにも一往は敬意を払つてキャラのデザインを一部変更した訣で、これはモナーモララーを私物化してネットコミュニティと対立することを避けようとしたものだと解釈する以外にありません。一方で、それまでのflashを敢へて不問に付してゐることは、CDアルバム発売後もわた氏のサイトに旧flashが取下げられることなく残されてゐた(今はどうか知りませんが)ことからも明らかです。ことさらにavexに感謝しろとまでは思ひませんが、我々が事実として「赦されてゐる」ことは認めておいても良いのではないでせうか。
これほどまでに因果関係がはつきりしたものを「別の問題」と言つてしまふのは、失礼ながら詭辯に類するものであると思はれます。勿論avexのやり方や発言内容が正しかつたかどうかはそれこそ別に議論する必要があるでせうが、私はそこには関心がありません。要は2ちゃんねらが神経を逆撫でされた(と思ひ込んだ)から怒つてゐるだけで、私はその怒つた内に入つてゐませんので。また、avexがネットを利用して一山当てようと画策したことについて、これを責める理由は見当りません。他所の会社が儲けようと損しようと構ひませんし。
改めて要点を纏めます。私は2ch側の空耳flashの楽曲の無断利用とavexの「のま猫」キャラの所有権主張の間には、その因果関係から導き出せる「筋」がはつきりあるものと解釈し、avexが(方法は誤つたかもしれないが)一往はそれを通さうとしたものと認識してゐます。それから、余談ながら本件とタカラの件は(私の知る限りにおいて)関連性の極めて薄い、別種の問題であると判断します。
取敢ず以上です。

追記

本記事内においてタカラの件について触れてをりますが、この点についてはtonapa氏も*3:株式会社タカラによるギコ猫登録事件とは、全く違う話になっているので混同しないように。と記事中で触れられてゐるのを私が見落して他のよく見る意見と混同してしまつたものです。この点に関する主張自体は変りませんが、tonapa氏に向けた記事でこのことに触れるのは的外れでありました。失礼いたしました。