大和但馬屋日記

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想ひ出話

いつもニコニコしてる認知症のおばあさんが書いたメモに衝撃…認知症って周りも辛いけど、本人も辛い - Togetter

この話は認知症に留まらない。四年前に他界した祖母は、腦梗塞で發語能力を失つて最晩年を過した。身體を動かすこともままならず、食事もすベて流動食になつて、しかし意識ははつきりしたままで、時折悔し涙を流してゐるのが見てゐて辛かつた。

言葉を話せない祖母に何かを話して意志を窺ふとき、その言葉はどうしても赤ん坊やペットに向けたそれと似た感じになつてしまふ。祖母はそれに否應以外の返事をすることもできない。圓滑にコミュニケーションが取れない、ただそれだけのことがこんなに不安で悔しいことなのかと思ひ知つたが、結局周圍に出來ることは何なのかについて、ちやんとした答が出せぬままに祖母は逝つてしまつた。