大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

マクガフィンに意味を求めるな

Zwiftでローラーを廻しながらNetflixで「ID-0」を觀てゐる。そろそろクライマックス。舞臺も題材も好みだし、前半の話の運びも惡くない。しかし導入が終つてさあここから面白くなるか、と思つたところですぐに主人公の過去を探る話になつてしまつて、そこでかなりテンションが落ちてる。

思はせ振りな態度のヒーロー然とした主人公がそこに居る。過去に何かがあつたらしい。その世界には物語上重要な小道具があつて、それが世界そのものの礎ともなつてゐる。だつたら、その小道具で成り立つ世界を見せてみろ。その存在が元で起る事件のアイデアをありつたけ詰め込んで、それでシーズンを描き切つてみせろよ。それを誰が作つたのかとか、それを人類が手にする意味とか、そんなのは最終囘で話を畳む爲のネタでしかないんだよ。なんでそんなどうでもいいことの説明の爲に一クールの半分以上もかけてんの。つまらん! つまらん! つまらん! といふのが今のところの感想。