大和但馬屋日記

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「10ヤードファイト」でアメフトを學ぶ

アメフトなるものに日本史上最も注目が集まつてゐるのではないかといふ氣さへしてくる昨今であるが、とはいへ競技そのものへの關心が高まつてゐるとは到底言ひ難い。そこに乘つかつてネガティブなイメージだけ塗り重ねても仕方ないので、とりあへずニンテンドースイッチ用の「10ヤードファイト」を買つてみた。

自分のアメフト知識といへば大學の體育の授業でお遊びレべルのタッチフットボールを教はつた程度、あとは「UFO戰士ダイアポロン」くらゐか。要するに何も知らない。授業で習つた「レディーセット、ハットハットハット」といふ掛聲だけ覺えてゐる。

まづは相手の蹴り入れた球をキャッチした後、相手ゴールに向けて走れるだけ走る。相手の妨害は味方が抑へて、球を持つた選手はただ走るしかない。これをゲーム化すると、寄つてくる敵キャラにフォーメーションを組んだ味方キャラを觸れさせてくつ付けるといふ遊びになる。このプレイ感覺、どう考へても「フォゾン」である。まあこれはこれで面白い。

最初のプレイで潰されたところからが本番。攻め手である自チームは、球を敵陣のゴールラインまで進めなければならない。球のパスは、自分が今立つてゐる地點より前に進んでからは禁止なので、「ハットハットハット」のところでうまく敵の隙を突いて味方に渡さなくてはならない。パスを遮られたら終りである。

パスが通つたら球を抱へて、十ヤード進めれば晴れて攻撃ターンが繼續する。十ヤード進む前に三囘潰されたら攻守交代となってしまひ、得點のチャンスは失はれる。だから「10ヤードファイト」といふ訣だ。成程。動畫の樣に縦のパスが綺麗に通ると氣持がいい。このゲームは攻撃側しかシミュレートしてゐないので、三回潰されたらペナルティでタイムを失ひ、タイム切れでゲームオーバーといふ現實とは異なるルールとなつてゐる樣だ。

勿論これでアメフトの何かを理解したといふつもりは毛頭ないが、「何をやつてゐるか」の最低限度のところは窺へたのではないかと思ふ。そんでもつて、アメフトはともかく「10ヤードファイト」は結構面白いゲームだ。それは間違ひない。