スタート前にライコネンのマシンがピットに押戻されて終了。即ち今季のフェラーリ終了。ベッテルと同じトラブルだらうか。そのベッテルはソフトタイヤで最後尾からスタート。
上位はレットブルがメルセデスを喰つてフェルスタッペンが首位に立つ。メルセデスは充電を優先するモードの爲にコース終盤の二本の長いストレートでERSのアシストが早々に切れてしまふらしい。
九周目にはリキアルドもボッタスを拔いて三番手に浮上。
ベッテルは中盤に五番手まで上つてきた。ボッタスのピットインで四番手まで上り、リキアルドも狙へる位置に來られたものの、エンジンのクーリング對策の爲にペースを落さざるを得ず。ちやんと豫選を走れてゐればと思つても後の祭り。
フェルスタッペンが二十歳になった次の日に自身二勝目を飾り、三位リキアルドと共に表彰臺に上つた。
控室で「甘い飲み物が欲しい」と言つてレッドブルを届けさせるマックス、カメラの使ひ方が拔け目ない。移籍直後のレースで優勝したり、二十歳になつたレース、しかもマレーシア最後の大會で優勝したり、何かと節目に強いイメージをつけてきてゐる。次はどんな節目だらうか。
ベッテルはフィニッシュ後にストロールとぶつかつたらしくマシンを大破。ワーレインのマシンに同乘して戻つてきた。
セパンF1サーキットはへルマン・ティルケの設計した最初のグランプリサーキット。色々言はれるティルケサーキットだけど、セパンは面白かつた方だと思ふ。サンウェイラグーンの立上りから裏ストレート、へアピン、表ストレート、渦巻コーナーに到る流れはレースの仕掛けとしては絶品で、アロンソの様なレース巧者が輝いてゐたよ。
個人的には仕事でゲーム用のCGモデリングに關つたこともあるので少し思ひ入れが深いといふこともある。ゲームは結局出なかつたけどね。
