大和但馬屋日記

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アゼルバイジャンGP決勝

あるアニメの、天使の樣な翼が背中ではなく腰から生えてゐるキャラクターを見て、ハテ最近當り前になつてきてゐるこの樣な構造のデザインの嚆矢は何だつたらうかとしばし考へ込んでしまつた。たぶん格闘ゲーム「ヴァンパイア」のモリガンといふことで良いのではなからうかと思ふがどうか。格闘ゲームのドット繪として動かしやすくする爲にあの形になつたのは大いに納得のいくところとして、それ以外の、特に生活感のあるシチュエーションにおいては却って動きが取り辛いのではないかと思ふが、そこまでは考へないのかね。
さてアゼルバイジャンGP決勝。スタート直後に一コーナーでサインツがスピンしたり、二コーナーでボッタスとライコネンが接觸したりと散々。ボッタスがイン側の縁石に引掛つて外側のライコネンに向けて飛んで行つてしまつたのでライコネンとしてはどうしやうもなかつた。それにしてもこの二人はよく絡む。
パーマー、クビヤト、フェルスタッペンとルノーユーザーが次々に脱落していく。クビヤトのマシン處理の爲にセーフティカーが出て、再開したと思つたらコース上に何かのパーツが落ちてゐて再びセーフティカーに。ドライバーとしてはタイヤの温度が下りすぎてしまふ困つた展開。
いよいよ再開となるその直前、コースの狹いところでウェービングしてゐたハミルトンが急減速しすぎた爲にベッテルが輕く追突してしまつた。ベッテルは怒つてマシンを前に進め、ハミルトンの眞横に竝んで手を振つて猛抗議。この時片手運轉になつた所爲で今度はベッテルが横からハミルトンに體當りする形になつてしまふ。ダメージこそないものの目を覆ふ樣な二人の元チャンピオンのやりとりを余所にレースはそのまま再開となるが、その二コーナーで今度はペレスとオコンが同士討ちとなるクラッシュ、そのパーツを拾つたライコネンがパンクするに至つて三度目のセーフティカーの後赤旗でレース中斷となつた。稀に見るgdgdなレースである。
赤旗が明けてセーフティカー先導の後三度目のレース再開。その後も小さなトラブルやアクシデントは續く。べッテルには十秒のピットストップペナルティ、まあ妥當なところか。
一方のハミルトンはへッドレストの固定ができなくなるといふ珍しいトラブルでピットストップ、スタート直後の事故で大幅に順位を落したボッタスにも先を譲ることに。ボッタスは三番手からゴールラインの直前でストロールを拔いて二位入賞。素晴しい。そして初表彰臺のストロールも立派。
優勝したのはリキアルド、といふことはつまり表彰式に餘計なイべントがーつ加はることを意味する。今囘そのイべント、即ちリキアルドの靴にシャンパンを注いで呑み干す「シューイ」の巻添へを喰つたのは當然ストロール。未成年の飲酒行爲が國際映像で流れてゐるがいいのかこれ。まあ形だけだつたのだらう(棒)。これまでストロール君のことは「ちよつとF1に上るのは早すぎたんではないか」としか思つてなかつたのだけど、いや、お見逸れしました。脱帽。
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