大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

データなし

F1アブダビGP。チャンピオン爭ひは最終戰まで持越して、ハミルトンが優勝してもロスべルクは三位以上であればチャンピオンを獲得できる。ポールポジションはハミルトン、ロスべルクが二番手。スタートでミスさへしなければ。さてスタート。ハミルトンもロスベルクも綺麗な出足、少し後ろでフェルスタッペンがミスしてスピン。これに巻込まれた車は一臺もなし。
十三周目、バトンのフロントサスがブレーキングでへし折れてしまひ、ピットに戻つてリタイア。キャリア最後のレースは呆氣なく終つてしまつた。長い間お疲れ樣。十六周目、クビヤトもマシンを停めてリタイア。
ピット戦略の違ひなどはあれど大きな混亂もなく迎へた終盤、上位四臺が隨分接近してきた。ハミルトン、ロスベルク、フェルスタッペン、べッテルが三秒以内。繪面としては、ロスべルク以下の頭をハミルトンが抑へてゐる樣に見えるが、えーと、わざと? うわー、性格惡いなあ。メルセデスが他チームにこんなに追詰められる訣がないんでね。チームからも流石に「これは命令だ、ペースを上げろ」と無線を飛ばすが、ハミルトンの應へは「もうチャンピオンにはなれないんだから、負けたつて關係ないよ」。子供か。まあ、できることは何でもやるといふことか。チャンピオンの条件に「自分の優勝」が入つてなきゃセナみたいに自滅クラッシュも辭さないみたいな感じもある。とはいへ、フェルスタッペンに絡むベッテルのタイヤ選択の巧さによつて後續のペースが上つたのを見ての判斷だとしたら、それはそれで大したものだ。
しかしそんな努カも空しく、レースはハミルトン優勝、ロスベルク二位、ベッテル三位、フェルスタッペン四位で終り、ニコ・ロスべルクが今季のワールドチャンピオンシップを獲得した。良くも惡くも最後まで見應へはあるレースではあつた、とはいへる。乘り手の思惑が走りに現れるのはレースの面白味といふものだらう。
全二十一戰に及ぶ長いシーズンもやつとのことで終了。一年は五十二週しかないんだからさ、その四割の週末にレースやつてるといふのは觀る方もやる方も大變だよね。ちよつと減らしてよマジで。