大和但馬屋日記

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實に久し振りに體重を測つてみたら増えてゐる。増えてゐるとも。糞。
茶屋ULTIRAで「シン・ゴジラ」三囘目の覲賞。4DXを觀た後に改めてULTIRAで觀ると「音が薄い」と今まで感じてゐたのは勘違ひだつた氣がしてきた。
要は、臺詞が多すぎるのだ。始終誰かが早口で喋つてゐるものだから、音聲もセンターからずつと鳴續けざるを得ない訣で、それが會議室での同録音聲であれば剰り綺麗に響かないのも必定。竹之内豊氏演じる赤坂先生の聲だけがやたらよく通るのは凄いな。ー人だけ違ふ世界に居る。たぶん態とさうなつてる。作戰時の效果音は十分鳴つてゐる。そこに重なる鷺巣氏の音樂のもつ輕快さや伊福部氏のモノラル音源の為に全般に薄い印象を受けてしまふのは否めないとして、それを一言で「薄い」と評價して了ふのはちよつと違つてゐたかな、と思つた。
その他細かい處。

第二形態(蒲田くん)
「着ぐるみつぽい」とよく言はれるが何故だらう? 俺は着ぐるみ怪獸を見て「ショボい」と思へないくらゐに深く洗脳されてゐるのでよく分らない。分らない故に初見で「怖い」と心から思つたのだし。膝立ちで歩いてゐないのに着ぐるみに見える訣がないぢやん(そこか)。たぶん、毛? のスケール感が実景と合つてないのが作り物ぽさを出してゐるのだらうとは思つた。あと、頭が首に振られるままに動いてゐる處もさうかと思ふが、魚やら兩棲類やらの頭つて鰓に水を送り込む構造上身体から独立して動かせさうではないので、あれはああいふ動きで正しいのだ。
第三形態(品川くん)
蒲田くんとの違ひとして、ちやんと頭を動かして自分の背中を見てる。そんで熱くなつてることに氣付いて慌てて海に逃げた。ドジッ子か。一つ氣になるのは、天王洲アイルから海に逃げた時にちやんと京濱運河を傳つて逃げたのだらうかといふこと。大井埠頭側に拔けちやつてたら、大井町車庫が使へなくなつて最後のアレが出来なくなるぢやん?
第四形態(鎌倉さん)
物を喰はなくなつてるのにごくごく作戦が效いてしまふのはまあ野暮なツッコミなんだけど、やはり氣になる。折紙の謎が解けた時にそこをフォローする臺詞はなかつたと思ふし。
夜に活動停止した後、尻尾のパーツが「ガキン」と動くカットが何の伏線なのかがどうしても解らない。最終カットの前振りとも思へないし、何だあれ。
防衛大臣
ずつと毅然としてゐて、タバ作戰實行時に「頼んだわよ…!」と素の聲を出すのがいい。その後「流石米軍だ!」の聲に悔しさうな表情をするのが尚いい。
巨災對
「ここではどう動いても人事査定に影響はない」。獨立愚連隊を纏めるにはいい言葉だが、結果を知つた後だとちやんと査定で報いてあげてね矢口先生…と願はずに居られない。
矢口先生
「政治の世界はシンプルだ。敵か味方しか居ない。性に合つてる」。たぶん作戰後の會話までは赤坂先生のことも敵認定だつた(少なくとも味方ではない)んだらうなあ。首相代理の底の知れなさを告げられて、赤坂先生込みでそのシンプルな世界觀にもヒビが入つたのではなからうか。
ラストカット
一囘目は何のディテールか判らなかつたんだよね。何か骨つぽいなあと思つただけで。凍結直後までは明らかに無かつた要素だけに不氣味だけどここから繋がる續きが觀たいかといふとそれは別にない。全くない。かういふのは妄想するからいいのだ。

好い加減樂しみ盡したので映畫館で觀るのはこれでお終ひにしようかと思ふ。