大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

「OVER DRIVER」のこと


何げなく検索して、つひにこのゲーム「OVER DRIVER」の動画がYouTubeにアップされたのを見つけた。いつか自分でキャプチャしてアップすることも考へてはゐたのだが、何分それをできる環境が俺にはなく、それを整へるには金がかかるので、先延ばしにしたまま十年以上の時が過ぎた。この動画をアップしてくれた方に感謝の念を送つておかう。ネット上には何でもある? 何の冗談だ。「OVER DRIVER」に関する情報は、広大なネットの上に、この動画ただ一つだ。
俺が今、稼動するX680n0の実機を所有し続けてゐるのは、単にこのゲームを動かすためだけなのだ。世に数多のシューティングゲームがあれど、これを超えたものなど一つもない。「ジオメトリーウォーズ」は別方向の一つの到達点として認めつつ、しかしそれを措いても尚「OVER DRIVER」には他が為し得なかつた「ゲームの可能性」が詰つてゐる。俺が未だにシューティングゲームを遊んでゐるのは、いつかこれより面白いゲームが現れるかもしれないといふ、一縷の期待が残つてゐるからだと思ふ。そろそろ擦切れてしまひさうだとしても、まだ。
マイナーなインディーズゲームを過剰に持上げてゐるだけだらう? さうかもしれないな。でもまあ、このゲームは一往市販もされてゐる。「ログインソフトウェアコンテスト」の受賞作品として、同賞の作品を纏めた書籍としてパッケージ販売されたのだ。そのパッケージの性質上、万人に売れたといふ訣ではない。俺も買つてない。そんな俺が「OVER DRIVER」に触れられたのは、某ゲーム会社に就職した学生時代の友人が、「同僚が就職前に作つたゲームだけど遊んでみるか?」と別の友人に預けたものを譲り受けたからだ。この作者氏が今どうしてゐるかは知らない。ただいくつかの巡り合せが俺を「OVER DRIVER」に遭はせてくれた、その事実に感謝したい。
「OVER DRIVER」が如何に素晴しいかは、今ここでは何も書かない。じつくり時間をかけたいから。