大和但馬屋日記

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ギャラガであるが故に

今週のXBLA配信作。うん、まあ、傑作。あれ? テンション低いか?
パックマン」→「パックマンCE」の進化の仕方に比べると、さすがに少し驚きが減るといふか。「ギャラガ」→「ギャプラス」→「レギオン」と並べれば普通に真当な進化にしかみえないからなあ。シリーズ最新作として十分に傑作なんだよ? ああ、ちやんと「ギャラガ'88」にも目配りした要素があるからそこも安心してよい。
で、面白い。んだけど、なんていふのかな。自機のショットが上方向固定である意味がわからないんだ。

今回、私達、開発スタッフは元ネタとなるゲームの要素を一度、バラバラに解体し、各要素を個別に検証する作業から始めました。 つまり「1から組み立てなおす」というアプローチです。

GALAGA LEGIONS -COLUMN-

これは同じチームスタッフが「パックマンCE」でも採つたアプローチであり、正しい方法が正しい結果を導いたと思ふ。いまさら「ギャラガ・アレンジメント」みたいのを出されても困るしな。
んで、ここまでやつておいて、なぜ自機のショットが上方向固定なのかと。ああ、はいはい、お前は黙つて「ジオメトリ」やつてろ、さうですさうですその通りです。ごめんなさいね。
オプション兵器である「サテリテ」を上手く配置することで上方向固定ショットの不利をカバーするのが「レギオンズ」の個性であり面白みであることは十分理解してゐる。ただね、それでいいの? と思つてしまふ訣さ。ゲームの要素をバラして組上げ直した時に、わざわざ不合理な要素を残して、それを補ふ要素を足して、ああバランス取れたね良かつたね、といふ構造がね。なんでさうしたのかと考へたら、それは「ギャラガ」だから、としか言ひ様がない。
それが悪い訣ではないしゲームは面白いし、減点したい訣でもなんでもなくて、ただなんか引掛るだけ。「パックマンCE」の様な美しさとか、「ジオメトリ」の様な研澄まされた感じが、ちと鈍いかな、と。
ゲーム自体は、完全な覚えゲーなのかなこれは。編隊のコアを叩くと雑魚もろとも全滅、その際に雑魚を多く残しておくほど高得点、しかし先に雑魚を倒しておかないと倍率が上らない、といふあたりがスコアアタックの肝になるのだらう。しかしまあそんなことを気にするより前に、結構な難易度なので全面クリアを目指す方が大変だ。プレイの実時間はそんなに長い訣ではないが密度が濃いので何度もプレイするのは気力が要る。
「Geometry Wars2」「Braid」「バイオニックコマンドー」そしてこの「Galaga Legions」。後にXBLA八月の傑作群と呼ばれることだらうといふか、呼ぶことに決めたよ。XBLA五つの誓ひ! ひとつ! 晴れた日にはゲイツを補充すること!!