大和但馬屋日記

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今日のゲーム(十二月二十日)

GripShift(Xbox360,Sidhe Interactive)

なんかかういふ感じよね「GripShift」つてさ。マップデザインした人はきつとこの辺を参考にしてるんぢやないかな。
F-ZERO GX」の空中ショートカットはメーカー公式のタイムアタック大会でもアップされてて、真面目にコース走つてタイム削つてた人にとつては噴飯物だつただらうけど、「ぢやあ初めからさういふゲームにすればいいぢやん」と。
スーパーマリオ64」の方は、今やこれの半分以下のタイムでクリアしてる映像もあるけれど、そちらはバグ利用があまりに酷すぎるので例として挙げない。ここで挙げたやつは、「マリオ64」を普通に遊びこんでゐるほど「さういふやり方があつたのか!!」と驚くほかないルートでクリアしてゐる。もちろん常人の操作ではこんなのは無理で、ツールを使つてゲーム速度を落とし、操作のログを保存して最適化をかけてゐるからこそ可能な技ではあるが、有得ないと思つてゐた道が開ける驚きはある。もちろん「マリオ64」のマップデザイナーもここまでショートカットされるといふ想像はしてゐなかつただらう。
「GripShift」は、さういふものを見つける喜びを積極的に取り入れたマップデザインがされてゐる様に思ふ。たぶん、最初にさういふ最速ルートが取れる様にスタートとチェックポイントとゴールを設定し、そこから「常識的なマップ」を構築してゐるんではないかとすら思へる。
あるマップの高い所にGSシンボルが置かれてゐる。そこに至るには、いくつかのジャンピングスポットのギミックを利用するのが「常識的」な道筋だ。しかしランキング上位のタイムを見れば、そんなものを利用してゐないことは明白。そして、見るからに怪しい道の起伏がある。そこからブーストを吹かしてジャンプしてみると、GSシンボルのある高台に届きさうで届かない。しかし、このゲームで「届きさうで届かない」と思へる場所は、大抵の場合届くのだ。頑張りさへすれば。
踏切りの速度と角度を最適化して飛び出せば、だんだん乗りたい場所に近づいてくる。角に当つて上に跳ねる様になれば、それはもうルートとして認められた様なものだ。さらに行動の最適化を繰返せば、そのうち綺麗に高台に登れる様になる。さうなつてからよくよく地形をみれば、その乗れる場所は明らかにその方法でギリギリ到達できる様に、わざわざ斜めに地面を切缺いてあるといふ仕掛けだ。遊べば遊ぶほど、さういふ「狙ひ」が見えて面白い。「ここの看板すげー邪魔なんだけど、つか知つてて置いてるだろ絶対」とかなんとか。
あるステージで、そこそこタイムを出したのでcandoさんのタイムと比較してみたら、ほぼ同じだつた。しかしこのタイムはまだまだ縮む筈なのだ。移動床にちんたら乗つてゐる時間が長すぎるし、最後の最後でどうしても角に当つて無駄な滞空時間を費やしてゐる。たぶんcandoさんも同じ動きをしてゐるだらう。と思つて画面を切換へて戻つてみたら、candoさんのタイムがいきなり五秒も縮んでて吹いた。上等だ。
移動床のところはラインを最適化して星を取りつつジャンプ。それで縮んだ分で最後の移動床のタイミングを調整し、ゴール直前で跳ねないようにする。よつしや、こちらも五秒縮めた。candoさんも吹いたに違ひない、と思つたらメッセージ来た。返事を出して、もう時間が時間だつたので寝た。
さつきMy Xboxのサイトを確認したら「さらに五秒!」とメッセージが。何だ‥‥何が起きてゐる‥‥!?