大和但馬屋日記

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二回目

yms-zun2007-11-07

ある作品をもう一度見返すといふ行為を、どのくらゐの頻度でやるだらうか。
本でもテレビ番組でも、大抵は一度目を通せばそれで終ひである。二度目があるとしたら、よほど面白かつた時くらゐだらう。
まあ、本であれば手に取れるところに置いてある限りは何気なく手にとる事もあるが、さういふ場合にもう一度最初から真剣に読み込むことがあるかといふと、まあ滅多にない。適当にパラパラ捲つてポイである。
しかしよく考へてみると、ワシにとつて一番よくある動機は、実は「面白かつた時」でなく「面白くなかつた時」なのかもしれない。最近の例だとアニメの「CODE-E」の最終話。あまりにあまりだつたので、録画を見直して、さらにAT-Xでの再放送の時間にたまたま始まつたのを最後まで見た。都合三回。
ラノベでも、面白さがまつたく理解できなかつた時はすぐに二周目に入ることが多い。面白いと感じるために必要な重要な何かを見落としてゐたのではないかと不安になるからだ。大抵の場合残念なことにそれは思ひ違ひで、面白くないものは面白くないといふ結論にしか至らないのだが。これはどうにも時間の無駄だけど、性分だから仕方ない。
かういふことは、ゲームでは滅多に起らない。何度も遊ぶゲームは基本的には面白いゲームだ。まあ、ゲームの場合面白さが理解できるまでにそれなりの時間が掛る場合もあるから、一通り見るだけの他の娯楽と同じには考へにくいのかもしれない。