佐藤順一とは酷い人ですね。あへて言はう、最低だ。
勿論、アイに関する話の引張り方である。話の中でアイが灯里にしたことは単なる子供の悪戯心かもしれないが、それを話の盛上げに使はうとする制作者の意図は単なる悪趣味の産物だし、そのくせ足かけ三週も引張つた割には中途半端な落し方で全然演出として活かせてゐない。全く酷いものだ。ともかくもアイを出したこと(と出さなかつたこと)にただの段取りとして焦らした以外の意味が全然無かつた。何がしたいの。最低だ。馬鹿。
「毎週最終回」と言はれながらもこの話こそが本当に最終話であればまだ良かつたものを、その一つ前に持つて来られたせゐか知らんが絵的にも厳しい有様で、何とか完成したフィルム(ぢやないけど)になつて良かつたねといふレベル。残念でした。
花火の描写は、アニメにしては珍しく現実の花火大会で実際に上つてさうな形を再現しようとしてゐる様に見受けられた。それが効果的だつたかといふと少々疑問で、ワシの目には却つて不自然に見えた。まあ、悪いわけではなかつたけれども。それよりも海面への映り込みをぼかしで逃げずにくつきりさせて欲しかつた。さうすることで数段「『ARIA』らしい」絵になつたはず。エンディングの光の帯がさうである様に。
次回、最後は雪達磨。最後になんでその話‥‥? キリンも象も氷になりますか。
