大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

ARIA The NATURAL #5

やつぱりスルーしたい、そんな時もある。
佐藤順一監督が第一期の頃から今回の両エピソードを「やりたい」と語つてゐたのを何箇所かで目にしたのでさぞや、と期待したんだけどね。
Aパートはそもそも春にやる話ぢやない。作中季節と放映時期の両方の意味で。少しは「地獄少女」でも参考にしろと*1
Bパートは良くない意味で普通。ともかく両パート共にコンテの出来が悪かつた。次へ次へと急ぎ過ぎで、それぞれの話で本来表現されるべき静謐さが肝心なところでスポイルされてゐる。ドタバタ向きの監督にそれを求めるのが間違ひなのか。
この作品も他と同様にキャラ弄りでしか成立たないといふことがよく分つた。殊に普段「〜禁止」と「でつかい〜」にどれだけ依りかかつてるか。ならCDドラマとかネットラジオだけやつてれば‥‥次回はアリスがメインの話だからそちら方面は大丈夫さう、かな。「さくが*2」が良ければよいですねー(棒読み)。
最後に、アリシアの台詞の間違ひ。正しくは「けいべんてつどう」。「便」は「べん」と「びん」で意味が変る。大まかに「便り」の意味が「びん」で他は全て「べん」。


Aパートを見返した。途中で止めたり戻したりして、倍ほどの時間をかけて見たら丁度良い塩梅だつた。二部構成でなく普段の様に少しエピソードを加へてでも一話分の尺を使へば理想的だつた様に感じる。あと、パートを通じて上手・下手が逆だと思つた。漫画は綴じ方向の制約があるから左に歩くのが自然だけど、映像には映像の文法がある。歩く方向はともかく、狐の嫁入り行列は絶対逆向きであるべきだつた。灯里の表情は良かつたがやや余計な台詞多し。
Bパートは尺延ばしてまでやる話ぢやないので、前半を詰めてでも後半に尺が残されてれば良かつたと思ふ。それにしても言ひたかないがひどいレールの描写だな。

*1:余談だが第一期放映当初に出回つた「地獄少女」と「ARIA」コラ画像が目にチラついてAパート見てる間中笑つてしまつた

*2:「キャプ画向け」といふ狭義の意味