大和但馬屋日記

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もうこの年齢になるとですね

数へ年でいいぢやん、と本気で思ふ訣ですよ。そつちの方が合理的だつて。満年齢なんて無駄に厳密なだけで、しかも実は数へ方がややこしい。民法に基いては誕生日の前日に一歳年をとるなんて事実、知つてますか? 今年の元日に生れた子供は今年の大晦日に「満一歳」になるんだよ。ワシはそんなのつい最近知つたぞ。四月一日生れが早生れ扱ひになるのもそのせゐなんだつてさ。何てややこしい。
それよりは「生れた年を一歳とし、以後正月が来るたびに年をとる*1」方がよほど合理的ぢやないか。閏年の二月末日生れの子も問題なくなる訣で。
いや、待てよ? ああ、さうか、誕生日の前日に満年齢とすることで二月二十九日生れの人も二十八日は毎年必ず巡つて来るから確実に齢を重ねることができる(三月一日生れなら二十八日だらうが二十九日だらうが「前日」なので構はない)わけだ。畜生、頭いいな民法第143条。
もう少し論理的に民法の定義を解釈するなら、かういふことになるだらうか。生れたその日の赤子の年齢は、1/365歳である。翌日は2/365歳、翌々日は3/365歳となり、それが365/365歳となつた日が即ち満一歳であると。誕生日には帯分数的に書いて1・1/365歳となるが、「満」年齢は言葉の示す通り全世界的にint型なので分数部分(つまり小数点以下)は切捨てられる、といふ訣だな。ただしこの解釈では分母が366になることもあるが、それは例外処理とする。
つまり「0歳」といふ年齢は存在しても、考へ方としてはゼロ始まりといふ訣ではないのだ、やはり。

*1:これは元号と同じ数へ方なのだ