大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

今回は断然お得(但しワシ限定)

感想書きマラソン

Disk1:コナミ

ブラックパンサー」なんて稼動してるのを見たことないぞ。ちなみにこのゲームはコアランド製なので手掛けた上司に聞かせたら「懐かしい」と喜んだ*1セガ盤には「ペンゴ」があるけど、ちやんと「コアランド」盤作つてくれよ、とも思つた。「青春スキャンダル」とか「ごんべえのあいむそ〜り〜」とか「のぼらんか」とか、ネタには事欠かない。
て、コナミの話だつたな。「キューブランナー」も殆ど遊んだ記憶がない。でも楽しげでいい曲が揃つてる。「ドラキュラ」「サンダークロス」はエフェクトの深いキングレコードの音源に比べるとすつきり生音風味で新鮮でよい。

Disk2:セガ

エイリアンシンドローム」の未使用曲がいいな。使はれなかつたのが勿体ない。セガ系列のPSG曲にあまり好きなのはなかつたけど、「モンスターランド」は悪くないね。このゲーム遊んだことないんで良く知らなかつた。
パワードリフト」は他の音源をいくつも持つてるけど、「デイトナ」登場までワシにとつての神ゲーだつたので許す。「スーパーマスターズ」は、あの変なコンパネのゴルフゲームだつけか。遊んだこと無いけど、さすがに「SDI」と同時代のセガサウンドFM音源でエレピ弾かせたら最高だね。
「ボナンザ」はX68000版でよく遊んだ。また遊びたいね。つか全然違ふけど「スパイvsスパイ」が遊びたい。あ、キーワード見たらPS2版あるのか。3D AGESだけど大丈夫かな‥‥

Disk3:タイトー

ZUNTATA以前の、楽器としてのPSGの使ひ方の巧みさにこそタイトーの良さがあるのだと!!*2
まあ、一口にPSGと言つてもいろいろある訣ですが、汎用のヤマハのチップ使つてるといふあたりで。「女三四郎」とか本当にすごい、と思つたらOGR氏作曲か。何が凄いて、ZUNTATAの音といへば低音のブギョブギョ鳴るベースだが、この頃からPSGでその音を出してるんだよ。これが美学といふものか。
「THE運動会」も地味ながら凄い。どうでもいいが別にUPL盤があるのに、こちらに「リターンオブ〜」が出張つてゐるな。
「イグジーザス」涙出さうなほど懐かしい。京都三条東宝公楽で予備校サボつてよく遊んだよ。正直クソゲーだつたけど。筐体が特殊だつたから、あれ以来全く見たことも無い。
レインボーアイランド」こないだ買つたDS版のメインBGMが似て非なる曲に変つてたのは微妙に版権配慮かと思つてたのだけど。アルバム収録はありなのね。ところで「COSMIC AIR WAY」は原曲よりこちらのアレンジの方が絶対に上。これは譲らない。
「プランプポップ」はタイトーの直営ロケ以外で見たことがない。しかしタイトーの直営ロケですら見たことのない「スピカアドベンチャー」に比べればマシな方か。
ああ、この盤だけで箱買つた価値あつたよ。

Disk4:カプコン/SNK

  • マッド・ギア
  • F-1ドリーム
  • ラスト・デュエル
  • T・A・N・K
  • アテナ
  • サイコ・ソルジャー
  • バトルフィールド

まあ、なんて恣意的なカップリング。「マッド・ギア」はカプコンのゲームとは思へないほど難易度が低くて、二周はした覚えがある。その割に全然音楽は覚えてない。簡単すぎたから回数遊んでないのな。
「F-1ドリーム」はよく任天堂に怒られなかつたな、といふ記憶しかない。つか本当にあの頃のワシはカプコンと縁がなかつた。好きだつたのは「ソンソン」くらゐだもんなあ。音楽的にも、ギスギスしたFM音源の使ひ方がどうも性に合はなくて。今聴けばどれもいい曲だけどね。
SNKへの思ひ入れのなさはそのカプコンをすら凌駕するけれども、「バトルフィールド」はいいと思つた。どんなゲームか全然知らない。

Disk5:アイレム/DECO

アイレムは「R-TYPE」一択かしらん。いや、前のボックスの時に「ジッピーレース」入れてくれと書いたけど、いざ聴いてみると大した感動はないな‥‥つか、「Mr.ヘリの大冒険」聴きたいな‥‥やはり「アイレムゲームミュージック」の復刻を。今更無理か。「忍道」も「イメージファイト」も、曲はいいけどもう少し音色が練られてゐたら、と思ふ。やはりギスギスしすぎ。ゲームには合つてるんだらうけど。
デコのはまたレアなタイトルばかりだな。「バッテンオハラ」は遊んだこと無い。インストカードだけ貼つてあつて画面の消えたモニタを恨めしく眺めたことならある。
「ラストミッション」なんかどんなゲームか知らずに聴いたら絶対違ふジャンルのゲームを想像しさうだ。「ワンダープラネット」はやはり音色で損してる。「ファンタジーゾーン」を見倣ふならさういふところまでやらなきや。「空牙」はここ最近PLAY-YAN常駐ファイルだつたので個人的に珍しくはないけど、復刻すべきタイトルではあつただらう。

Disk6:ジャレコ/UPL

だからそのカップリングは以下略。「シティコネクション」は実はもの凄い凝つたアレンジなのな。ファミコン版が如何に簡略化されてるかが良く分る。チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第一番」をどこまでアレンジし尽せるかに無駄に拘つてみたその心意気やよし。それでもゲーム曲アレンジの決定版の座は「パロディウスだ!」に持つて行かれる訣だが。
「プラスアルファ」昔CD買ひ損ねたので嬉しい。
UPLの音は、「あーUPLだねえ」と愛でるのが吉。「アークエリア」は懐かしいな。アーケードゲームとしては最も低難易度だつた。たぶん五回目くらゐのプレイで全二周クリアしてしまつて唖然とした。初見で二周した人も少なくないんではないか。途中の面では表示がバグつたかと思つた。

Disk7:アタリ/サン電子/ユニバーサル/ニチブツ/テクノス/セタ

「ムーンクレスタ」は敵の破壊音も音楽の内なのだから全ステージ分入れて欲しかつたよ。「テラクレスタ」FM音源版は過去のアルバムからの再録といふことでエフェクトかかりまくつてるけど、それはさておいて本当にこんな音だつたの? といふ疑問が今もある。X68000版の音が全然違つてたのが、再現が甘かつただけなのかどうなのかが知りたい。基板の方はOPLだからX68000のOPMよりハードウェア的に発音数が多いのは分るけど。まあ、格好いいからいいのか。
他のタイトルは、まあこんなもんか。「ミスターDo!」に鉄腕アトムのテーマが入つてないのは御愛嬌。
「エキサイティングアワー」プロレス嫌ひなのでゲームはやらないけど、ゲーセンではわりとよく通る音楽だつたので懐かしい。
ツインイーグル」あの時代に生れたからこそ「凄い」と言つてもらへた、そんな力技の賜物。だから凄い、格好いい。

Disk8:Williams Pinballs

個々のタイトルはどれがどれと言はれてもワシに分らないから割愛。でも、どれも聴き応へがあつて格好いい。ピンボールにはもつと目を向けておきたかつたな。

特典DVD

DIsk1は未見。後で見る。
Disk2の大山のぶ代氏による「アルカノイド」のプレイは、なるほど凄い。ちよつとしたゲーマーなら自然に身につける「アイテムは全部拾ふ」「アイテムを一つでも多く取るために、無闇にレーザーを撃たない」「ディスラプションで玉を分裂させたら一つを残して残りを落す」といふポイントは当然の様に押へてあるし、最後のDOHでの残機潰しも忘れない。それらを知識として知つてるだけのワシみたいな腐れゲーヲタと違つてそれらをきちんと実行できる、つまり「玉を絶対に落さない」といふゲームの基本を着実にこなしてゐるのが何より素晴しい。
子供じみた感想だけど、「あの有名人が実はゲームで凄かつた」などといふコロコロフォーマットの漫画(といふかそのまんま「ゲームセンターあらし」)やライトノベルなんかでしか見かけないやうな人が実際に居るのを目の当りにして、しかもそれが実に相応しい人であるやうな気もして、妙に嬉しくなつてしまつたよ。
広めるとか流行るとか市場でのハードの勝負けを論ふとかそんな次元の話は本当にどうでもよくなるね、これ見たら。

結論

買つて良かつた。
ワシの手許に届いた次の日にはまた値下がりした様*3だけど、別にそのことで損得は感じない。いいものを買つた。

*1:その後で「教訓。没曲をROMに残しておくと勝手に売られるので恥かしい。といふか、面が無くなつたから作るのやめたまんまで未完成なんだよー!!」とのこと。笑

*2:このためにセガのPSG時代を低く見てしまふ悪癖がまだ消えない

*3:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000B9QH4I/hatena-22/ref%3Dnosim/249-5730659-7692309