大和但馬屋日記

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「ARIA」第八巻を買つたら帯に「アニメ第二期制作決定」と書いてあつた

ああ、やはりさうくるのですか。ならば「第一期」の構成はもう少し無理のない形にして欲しかつたなあ、といふのは結果論だけど。
ARIA the ANIMATION」の十一話まで感想を書いてゐたので残り二話分について遅まきながら。
第十一話でちと演出過剰気味に盛り上げすぎたせゐで、続く二話分が少々尻すぼみに見えたことは否めない。それでも第十二話は第四話からの続きになるアニメ版のテーマ「入植当時のアクア」を扱つてゐて悪くはなかつた‥‥と言ひたいが、灯里を安易にタイムスリップさせてしまつたのは少し興醒めだつた。あくまで「今」から過去を偲ぶ話だつたから四話は良かつたのだと思ふ。灯里がどこかに行つてしまふ不思議体験話は原作にたびたび出てくるけれども、かういふ使ひ方は違ふ気がするのだ。それと、入植後に水が来るの来ないので騒ぐといふのはどう考へても順序が逆のやうな気がする。
その辺の違和感は措くとして、「水が来たよ」と言つてから如何にもアニメ的に水路に水が「だば〜ん」と来るのではなくじわりじわりと水嵩が増してくる演出は良かつた。これができるのは「ARIA」だけだと思つた。
第十三話は、まあ、あんなものかな、と。予想通りの年越しの話で全キャラ顔合せ。放送日時が地上波でもAT-Xでも年末年始の範囲内だつたから、あの展開しかなかつたでせう。本当はレデントーレのエピソードにこそ相応しい内容だつたと思ふけれど。作画のパワーを十一話で絞り尽してしまつたらしいのが残念。
全話を振り返つてみれば、やはり一番良かつたのは第七話。総じて街中でのウンディーネとしての職分を描いたシーンの多い話が良く、舞台が余所に移るほどに印象は薄まつていく感じ。
第二期をやるなら、「十三話できれいにまとめなくてはならない」といふ制約からは多少なりとも自由になれるはずだし、人物の相関関係の説明的な描写もせずに済むだらうから、それらのために原作のエピソードを無理矢理詰め込むのは極力なしにして原作一話分をじつくり作りこむか、全くオリジナルのエピソードを多めに作るかしてくれたら試聴意欲が湧くといふもの。各話ごとに時間が連続してなくたつていいくらゐだ。
さて、コミックス第八巻の方だけど。ますますレベルアップしてるよ。すご。