ペナルティに絡む件は運営の判断ミスだからどうでもいいとして。
ハミルトンは、アロンソは単に負け惜しみを言っているだけだと発言した上で、さらにアロンソの傷口に塩を擦り込むように、アロンソが最終ラップの前の周にソフトのフレッシュタイヤを履いた小林可夢偉を押さえきれなかったことを嘲笑った。
ハミルトン「ザウバーに抜かれるなんて」と嘲笑 - F1ニュース ・ モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)
「僕が彼のレースにそんなに影響を与えた? 理解できないよ」とハミルトンが述べたとロイターが発言している。
「誰にでも自分の意見を言う権利がある。彼は自分のリザルトにがっかりしただけなんだ。僕は彼に対して何もしてないけどね」
「スクリーンで彼がザウバーに抜かれるのを見たよ。彼は完全にどうかしちゃってたんだね。ザウバーに抜かれるなんて全然彼らしくないよ」
イギリス人といふのは概してかういふ物言ひをする訣だけど、これは聞き捨てならんな。ヨーロッパGPのファステストラップの順位表から抜粋してみようか。
1 | ジェンソン・バトン | 1'38"766 |
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4 | ルイス・ハミルトン | 1'39"156 |
6 | 小林可夢偉 | 1'39"517 |
10 | フェルナンド・アロンソ | 1'39"889 |
あのレースではハミルトンよりも速いドライバーが三人もいて、最速だったのはチームメイトのバトン。因みにそのバトンはレースの大半を小林に抑へられてゐて、小林がピットに戻つた次の周でやうやくこのファステストラップを叩きだしてゐる。それでもトラック上では小林を抜けなかつた。そのバトンとハミルトンのタイム差は、ハミルトンと可夢偉のタイム差と大きくは変らない。小林とアロンソの差も大体同じくらゐである。小林はそのアロンソを抜き、次の周でブエミも抜いた。
事実として、あのレースに関して小林の乗るザウバーは決して遅くはなく、ハミルトンのいふやうな格下の相手でもなかつた、といふこと。
まあ、さうだな、小林君は次はルイスに吠え面かかせてやるといいよ。