大和但馬屋日記

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映画「日本沈没」観た

yms-zun2006-07-22

面白かつたよ。ツッコミどころや疑問点を箇条書きにしたら何十行にもなる。だからといつてそれらを全部潰したとしても今より完成度の高い映画になるだけでしかなく、それらがあるからといつてこの映画が駄目といふことにはならない。映像の出来も概ね良かつた。どうにもいただけなかつた「ローレライ」から比べたら、「樋口監督、えらいやるやん」と思つたですよ。

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今日のゲーム(七月二十二日)

ジオメトリーウォーズ(Xbox360,Microsoft)

自分の中の、ある一人の人格が死んだ。彼は「ゲームの肝になるのはアイデアだ」と信じて、新奇なアイデアのゲームに常に興味を持たうと、あるいはそれはただの振りだつたのかも知れないが、ともかくさうしてゐた。ジャンルに偏りはあれ、ともかく新しい「何か」を求め、それを積極的に評価しようとしてゐた。
でも、もう彼は居ない。別に何かに絶望したのではない。他の価値観に押潰された訣でもない。まして捨て去られたりはしてゐない。ただ必要なくなつたから消えたのだ。
今までに面白いと思つたゲームに対して、さう思つた気持に嘘はない。今後も多くのゲームに触れ、新しい面白さを知るだらう。しかし、それらから少しでも自分に要らない要素を削つて削つて削つて削つて削り落したら何が残るだらう。ほとんど何も残らない。僅かに残つた面白さのかけらの様なものを拾ひ集めて組合せて、何とか一つの形に仕上げたとしたら、たぶんそれは「ジオメトリーウォーズ」に似た何かであるに違ひない。だつたら、これ一つあれば十分ぢやないか。
もちろん、これからも他のゲームで遊ばない訣ぢやないが、たぶん、今までとは目の色が違つてゐるはずだ。もうワシの中に彼は居ないのだから。