大和但馬屋日記

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FCBライブ

一面目

ライブは三面構成で、それぞれ六十分といふボリューム。長い。
一面の開幕は「グラディウス」メドレー。「グラIII」クレジットから「グラII」オープニング、以後「グラIII」をメドレーで繋いで初代一面と四面で締め。「II」が不遇だ、つかファミコン分が少ない気がする。演奏・アレンジともにクオリティは高い。初代の曲をブラスバンドにアレンジすると燃えるね。
続いて任天堂曲メドレー。ここに来る大抵の人は知つてる様な曲だけど、ところどころ濃いネタが混つてゐるので気が抜けない。二、三わからないのがあつた。締めに「マッハライダー」は濃すぎるだらう。でも、「マリオ」関係曲は入つてなかつたな。それはそれで別レパートリといふ事か。
最後はナムコメドレー。これも定番ばかりと思つたら「ワープマン」とか入つてるし。「ワギャンランド」だけ分らんかつた。「リブルラブル」ではバシシ音とかエネルギーチャージ音まで再現したりして。
二曲目、三曲目はパフォーマンス付。こればかりは見て笑ふしかない。体験の共有つて素敵だ。

二面目

フルバンド形式の一面目からうつて変つてシンセとギター主体の少人数構成で、よりマニアックなネタに走る。といふか、完全にパフォーマンスがメイン。
いちいち何の曲かは書かないけど、知つてるゲームなら大爆笑、さうでなければ口ポカーン必至。知識レベルで得られるものでなく、当時の「体験」を的確にネタ化してゐるのが良い。「ハイパーオリンピック」で一回ファウルするとことか、「ファミスタ」の一箇所に固まる野手の動きとか。極め付けは「ドラゴンバスター」かな。

三面目

再びフルバンド構成で、ネタ成分なしの上品なステージ。「信長」メドレーと「SAGA」メドレー。どちらも元を知らないなりに上質のアレンジを堪能。
その後はアンコール曲としてスクウェア関係ぽいメドレーともう一曲何か演つて(分らんかつた)、最後はみずしな考之を加へてアイレムの「光るカセット」メドレーで締め。きつちり三時間、楽しませてもらひました。

感想

事前に思つてゐたよりずつとレベルが高くて感心した。一面目では修辞抜きに感涙にむせんでしまつた程だつた。
当日券のキャンセル待ち列に入つたのでほぼ全ての客が入場する様を横から眺めてゐたのだが、客層はほぼ三十歳を中心にプラスマイナス十歳といつたところで固まつてゐた。当然か。そんな中女子高生らしきペアも目にしたのだが、彼女らが楽しめたのか、どう楽しんだかは少し興味が湧くところだ。あと、ターゲット層の夫婦に連れられた子供達もどうだつたらう。
これほどの規模のものが無料で観覧できるなんてある意味勿体ないと思つた。ともあれ長続きして欲しいと思つたし(一九九四年から続いてゐるさうなので要らぬ心配か)、また機会があつたら聴きに行きたい。