大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

時間がない

はてなダイアリークラブ:あなたのMy First Gameは何ですか?」にネタを少しづつ書き足してゐる。本当は一つ一つについて語りたいところだが、今夜と明日が最終チェック前の山場なのでさういふわけにもいかない。といふか、釣られてほしい人が何人もゐますがー。
あと、これの映画とか読書とか音楽とかのバージョンもあれば楽しさう。

階層化社会

「マンションの住み心地をもっとも左右するのは、管理の問題。超高層マンションは世帯数が多いうえに、階数によって所得格差が激しいために、居住者同士の合意形成がなかなか得にくいのです」
たとえば、高層階のメンテナンスで費用負担が発生したときに、高層階と低層階の居住者同士でどう折り合いをつけるのかなどで、もめることがあるという。
(中略)
先のデータで示したとおり、超高層マンションに住めるのは、比較的所得に余裕がある人に違いない。だが、同じマンションの中では、高層階に住む人が「富裕層」、低層階に住む人が……というのも、居住者間では言わなくても知っている事実。些細なことでも、ついつい相手を意識する人もいるようだ。
中央区の超高層マンションに住む60代の男性の話。
「上の階からエレベーターで降りてくるのが、芸能人やスポーツ選手なら納得できるんだけど、普通の若いご夫婦が降りてくると、正直言って、いい気分はしないよね」

バラードのSF小説「ハイ-ライズ」(ISBN:4150103771)が、まさにこんな話だつた。小説では低層階と高層階の住民同士の間で抗争、否、戦争が起こり、混沌を極めた末に新たな秩序がもたらされる過程が描かれる。そこで起る事件の一つ一つは大げさでも、それらのトリガーとなる住民の心理状態の描写はなるほど的確だつたのだらう。
記事内容としては、はたしてそれが客観的事実と言へるかどうかは分らないし、何だかある種の意識を煽らうとする意図も見え隠れするので眉に唾して読んだ方がよささうだけれど。「上の階から云々」発言のスノッブさ加減は記者の考へた寒いギャグかと思ふ。つか、さうであつて欲しいよ。
id:takanabe:20040420さん経由。