大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

よく曲る二枚刃

ウィリアムズFW26発表。もう何が何やら。いやいや,かういふ手があつたか。ノーズがコーンでなければならないと誰が決めた,てことだな。天晴。
ノーズも凄いけど,後ろ半分も凄いことになつてゐる。逆ハの字に開いたチムニーは上面シルエットからはみ出てないかと心配だが,まあ大丈夫なのだらう。
よく見るとフロントサスの下アームのマウントのしかたとか,わけがわからない。ツインキール型の亜流といふことはわかるけれど,これだけ大きく左右に開いてゐると下アームの長さは上アームの半分くらゐしかないだらう。今までの常識では下アームが長い方が有利とされてゐた様に思ふのだけれど,ジオメトリ的にどうなのだらう。
これが次代のトレンドとなるのか,ただの徒花として終るのか。今年の走りが楽しみでしかたないな。
これとかマクラーレンMP4-19とかを見てゐると,なんとなく70年代から80年代前半にかけての,まるでカンブリア紀の様な形態的試行錯誤時代が帰つてきたのかな,といふ気がしないでもない。実際はむしろ行き詰まつた末の先鋭化なのだけれど。

今日のゲーム

バトルギア3(PS2,TAITO)

バトルギアモード,Sクラスを除いてパーフェクトは取れた。で,問題はSクラスなのだが。超弩級順走のスマイリー酒井(SKAI)と逆走の東堂塾(TDJK),上級逆走の恭子(KYKO)に勝てず。まあ,負けたら次回のレベルが一つ下がるらしいから次は何とかなるだらう。はやくテストコースで走りたい。

2003年今年のゲーム十選

毎年恒例のアレです。過去の分はこちら。随分続いてるものですなあ。

といふことで趣旨は伝わつたとして,まずはこの一年間に遊んだことを言及したタイトルの列挙から始めよう。

意外に多いが,しかし半分以上はレトロゲームだよな。苦笑。この中から選んだ去年の十作品は以下の通りだ。


バトルギア3チューンド(AC)

バトルギア3ファミリーを代表してこれ。二年連続はズルい様だが,これほど一つのゲームに対して継続的にモチベーションを保つてゐられるといふのはさうあることではない。今さら褒め称へる言葉もないので一言で済まさう。最高だ。

エスプガルーダ(AC)

年の瀬に遊び始めて,かなりハマッてゐる。プレイヤー側で意識的に難易度を操作できるシステムが面白い。頑張ればなんとかなるんぢやないかと思はせる巧妙な仕組は,さすがケイブだと思ふ。あまり弾幕系といふ感じがしないのもいいな。

スターソルジャー(GC)

地味に面白い。かつてPCエンジンのキャラバンシューティングに燃えた,あるいは今でも燃えられる心を持つた人には勧めておかう。安いし。PS2版もあるし。

ボーダーダウン(AC/DC)

地味に面白い。しかし三面ボスを倒したことがないので先のことはよくわからない。とにかく丁寧に作られてゐる。あまり語ることはないけれど,結構頑張つて遊んだ。

レスキューヘリエアレンジャー2(PS2)

地味に面白い。コックピット視点の雰囲気が極めてよいだけに,その視点だけで遊び尽くせない仕様が悔やまれた。それとボリューム感が足りない。最新作の「2+」ではミッションが増えてゐるらしいが,さういふ問題でもないんだよな。もつとフィールドで遊び尽くす感覚が欲しい。
それから,ナビ席の女性のモデリングは,アップで見せたいならもう少し頑張れ。あと隠しコスチュームのセンスが悪い。

THE地球防衛軍(PS2)

いやあ,遊んだ遊んだ。奇跡の一本だね。フィールドで遊び尽くす感覚といふ点で,こちらが良い手本と言へさうだ。十種類程度の敵と五種類程度のマップを組合わせて多彩なバリエーションを生み出す様子は往年のナムコの名作ゲームにも通ずるものがある。ゲーム作りの方法論としては今でも有効だと思ふ。損益分岐が厳しい今の状況ならば,なほさらだ。
それから,ゲームとして優れてゐるのはもちろんだが,最初にこのゲームを気に入つたのはビジュアルの力によるものであつたことも,改めて強調しておきたい。怪獣特撮映画の「絵」に魅力を感じる人ならば頷いてくれるはずだ。「デカいものはデカい」。とにかくプレイヤー以外の全てがデカい。それをスナイパーライフルで遠方から叩き落す快感。スケール感と距離感の見せ方の上手さにクラクラする。遠くに霞むタワーに群がる蟻! 蟻! 蟻!
やはり,これは奇跡だ。

ドルフィンブルー(AC)

3面途中まで攻略したところで軒並み姿を消してしまつたが,メタルスラッグ系のゲームとしてはかなり楽しめた。水中面を楽しいと思ふかどうかで人を選んだ気はするな。DC版が出たら買ふよ,出ないだらうけど。

ANUBIS ZONE OF THE ENDERS(PS2)

まだクリアしてませんごめんなさい。とにかくカッチョいい。ゲームとしてカッチョいいだけで終つてない。「やらされてる感」はどうしようもないけれど,どうせやるならここまでカッチョよくするべきだといふ好例。これを間違へると「チェインダイブ」が出来上がる。つか,比べるなよ,と。

メトロイドフュージョン(GBA)

どこからどうみてもメトロイド。クリアするだけならシリーズでも一番ぬるい難易度だらうが,難易度調節やタイムアタック,アイテム回収率などの「やりこみ」の餌は用意されてゐるから,まあ良いではないか。

FORMULA ONE 2002(PS2)

案の定,豪州GP症候群にかかつてしまつた。要するにシーズンを遊び通さず,アルバートパークサーキットにだけやたら詳しくなつてしまふといふF1ゲームにありがちな病気だ。
それはそれとして,たまに遊ぶとやはりよく出来てゐる。F1の雰囲気を味はふためには,これ一本あれば充分かな。


以上,十本。昨年は十本を満たすのに苦労した覚えがあるが,今年は絞り込みに少々迷つた。「街道バトル」を入れるか落とすかが争点で,例へば遊んだ時間の長さでは「F1 2002」の方が圧倒的に短かつたのだ。しかし,遊んでゐる間の楽しさを重視すると「街道バトル」は落とさざるを得ない。たぶん新作も買はないだらう。それよりは「R:RE」を買ふよ。
レトロゲーム特別賞として「ギャラクシアン」「ギャラクシーフォース」「チェルノブ」「アルゴスの戦士」を入れておかう。がつかり大賞は「チェインダイブ」で決まり。濃密な時間を与へてくれるゲームに古いも新しいもない。
さて,今年はどんなゲームに遭へるだらうね。


ところでこれ,オレとid:candoさん以外にもやる人がゐる様なら「はてなダイアリークラブ」にしてもいいのかもしれないと思つた。
追記:id:rushtetsuさんもアップされました(id:rushtetsu:20040106)。