大和但馬屋日記

はてなダイアリーからの移行中

「時計じかけのアクワリオ」

なんとなく「アクワリオ」でぐぐつてみたら、なんとEGG MUSICでサウンドデータを販売してゐるではないか。といふわけで早速購入した。EGG MUSICを利用するのもこれが初めて。
「アクワリオ」とは何ぞや? 「悪ワリオ」ぢやないぞ。「時計じかけのアクワリオ」といふ、ウェストンが製作したアーケード用横スクロールアクションゲームだ。しかし、残念ながら完成間近で没になり、発売されることはなかつた。資料も殆ど残つてゐないやうだ。
ワシは当時、某椎茸業者への就職活動のため上京した折、立寄つた新宿のゲーセンでたまたまロケテストしてゐたそれを奇跡的にプレイすることができた。あの上京で実を結んだことといへばそのことくらゐだつたな。
まさかそのまま発売されず幻の作品になると思はなかつたから、それほど熱心にプレイしなかつたのが悔やまれる。だつてどうみても完成してゐたし、十分に通用するクオリティに達してゐたもの。もつとしつかりコインを投入しておくべきだつたと、今更悔やんでもどうしやうもない。
EGG MUSICのデータを購入する気になつたのは、あの日確かに「アクワリオ」をプレイしたといふ自分の記憶を証明したかつたからだと思ふ。

ゲームの雑感ふたつ

R-TYPE タクティクス

それなんてファミコン版「源平討魔伝」?

スマブラの件

人数と名前みて物量に「すげー」とは思つたけどそれ以上は何とも。
http://segadirect.jp/Catalog/ProductDetail.aspx?SKU=0101012-01735&K=%83A%83E%83g%83%89%83%93&PT=PS2&O=S&A=Nとかhttp://segadirect.jp/Catalog/CustomPages/CustomDetail2.aspx?File=galaxy2_ps2.htmlとかのサントラ付きのパックを値段を確認するまえに注文したりする様ではまだ甘いですかさうですか。
結局人に萌えてる訣ぢやないんだよな。ギタドラとかでもさうだけど。
ああでもギタドラスキー的には「ギャラクシーフォース」のサントラは見逃せないよNE☆←うわ

「アウトラン」BOXは八枚目と九枚目が好き

八枚目にはサターン版アレンジ曲が。既にワシの中では原曲すら凌駕してこれこそが「アウトラン」の曲であると認識されてゐる程であつて。
九枚目は全くノーチェックだつたPS2「3D AGES」版と旧Xbox用「アウトラン2」のアレンジ曲。どちらもギターメインのアレンジで格好良い。PS2版は曲目当てでゲームを買つてもいいかもしれん。まあ今更遊ばないとは思ふけど。

リアル「世界樹」体験

yms-zun2007-03-24

世界樹の迷宮」オリジナルサントラ(ASIN:B000N3SWO0)のDisk2をmp3にリッピングして、それを「プレイやん」あるいは「PLAY-YAN micro」に突込んで、ニンテンドーDS本体の内蔵スピーカで聴く。するとPC-88の音をサンプリングして作られた曲がGBAサウンド回路を通してDSスピーカから出てくるので、いい感じにノイズが乗る。あたかもDS内蔵音源版のDisk1をヘッドホンで聴いてゐるかのやうに、あるいはDSのゲーム本編でサウンドテストモード*1を使つてゐる時のやうに。
この、紙にマッピングしながら「世界樹」を遊ぶのに似た回り道感がたまらない。


後半通常バトル曲のライナーの振り仮名もとかちつくちて感が強いな。てっかうちはてくちはて*2

*1:エンディングを見ることで使用可能になる

*2:「鉄華 討ち果て朽ち果て」

サントラ買うた

yms-zun2007-03-23

アニメイトにあつたよ。

曲名で激しくネタバレされてしまつた話。お気の毒様でございます。
ジャケ裏のインデックスで既にバレバレなネタが他にもあるので、クリアするまでネタバレしたくない人はサントラ買つちや駄目だと思つた。特に第ごごごごぎゃ。ゲームであそこに到達するまでにあの文字列を目にしてしまつたなら、それは何かを感じるチャンスを喪つたに等しいのであつて。まあ些細なことですが。


「世界樹の迷宮」オリジナル・サウンドトラック

「世界樹の迷宮」オリジナル・サウンドトラック

PC-88音源版から先に聴いてる。えと、これ、PC-88そのもので鳴らしてる訣ではないんだよね? まあそれはそれとして、やはりこちらの方が好きといふか本来かうあるべきだろ、と思つた。といふか、ゲーム中に耳から入つた音を脳内で再解釈&ノイズ除去した音そのもの、といふ感じ。なんともいい音だ。これはやはり懐かしさ補正なのかしら。
DS音源の方はノイズ云々もあるけど、音場を作りすぎてる感があつて少し鬱陶しい。音質の悪さをサラウンド機能で誤魔化さうとしてるといつたら言ひ過ぎかもしらんけど、それが却つて低音質を強調してしまつてゐるのではないかしら。やはり第二階層の「ショワショワショワ」だけはどうにも我慢ならない。


ファミソン8BIT

ファミソン8BIT

ついでにこんなのも買つたんスけどね。んー、これは所謂チップチューンとしても中途半端だし、桃井はるこの歌モノとしても中途半端ではないですか。
物凄く不遜な言ひ方をするならば、かういふ「元がある歌」を桃井が歌ふと歌唱力といふやつが如実に問はれてしまふわけで、まあやつぱり問はれてしまつたなあと。チップチューン風の伴奏に載せるならばインディーズでよくやるやうに声を加工しまくつてしまへばよいものを、なまじ名のある歌ひ手さんであるばかりに大きく弄るわけにもいかず、どうにもかうにも煮えきらない感じで面白くない。収録曲の中では「はじめてのチュウ」だけが上手くハマつてたけど、他はねえ。ナチュラルでも加工したやうに聞こえる声だと思つてたのに意外とさうでも無かつたのが本当に意外ではある。
ただ、この企画に「きみはホエホエむすめ」を持ち出したのが誰か知らないけどそれは大したものだと思つたし、仮に今エリカ役をやるなら桃井はるこは誰よりも適任なのではないかなどと二十一世紀の今思つても全く仕方のないことを思つた。歌手としては興味ないけど声優としての桃井はるこは役柄に依るにしても結構好きだ。
といふか、エリカは誰の声を想定して作られたキャラなんだらうか。何となくかないみかあたりを想像してゐたけれども「ようこそようこ」は「アイドル八犬伝」よりも後だし。いやまて、さういへばOVA版「あ〜る」の西園寺えりか役はかないみかだつたがそれは流石に関係ないな*1

*1:念の為、「アイドル八犬伝」のヒロインの名前は西園寺エリカであり、その元ネタが何であるかは指摘するまでもなからう

「アウトラン」二十周年記念BOX

「アウトラン」に埋尽されたPLAY-YAN microの画面写真十一枚組のボックスをやうやくリッピングし終へたので全部PLAY-YAN microに突込んでみた。恐るべき洗脳装置。
セガマークIIIFM音源対応版の「SPLASH WAVE」が聴いてて辛い。鍵盤ハーモニカを息継ぎなしに必死で吹いてる小学生の演奏みたいだ。コメカミに血管が浮いてるやうだ。必死すぎる。


メガドラ版の音が当時の印象よりもずつと良く感じた。確かメガドライブFM音源は2オペだつたと記憶してゐるけど、4オペのOPMに引けを取らないな。「スーパーファンタジーゾーン」もそんな感じだつたし、侮れない。


GBA版が聴くに耐へない。何だこのノイズの塊は。やつぱりワシはPCM音源が嫌ひだ。メモリが少ない所為だと分つてはゐるが、だつたら尚更メモリが厳しいと設計段階で分つてる機種にそんな音源載せるなよ。

セガダイレクト専売「アウトラン2SP」DXパック届いた

目当ては「OUT RUN 20th Anniversary Box」の方だけど。
アウトラン」シリーズのオリジナル・移植・続編BGMをほぼ全て網羅したCD11枚組ボックス。「MAGICAL SOUND SHOWER」が何曲入つてるやら数へる気も起らん。まだ今までに食べたパンの数の方が(違
で、傑作なのが同梱ライナーノーツ。Hiro師匠が色々とぶつちやけすぎてて笑ひ転げる。ああ、セガの匂ひだ‥‥
ま、金のあるオッサンは買つとけ。金がなくてもな。

ゲーム脳だ! ここにゲーム脳が居るよ!!

yms-zun2007-02-05

最近脳内シャフリングしている曲は何ですか? - 烏鹿庵-react-今あなたの頭にかかっている曲はありますか?どんな曲ですか?を拝見して、掛つてゐたのが「フルスロットル」の中の一曲「O・N・D・O」だと気付いたので死にたくなつた。つか朝からずつと「フルスロットル」が脳内でヘビーローテーション。なんでやねん。いや2chの「タイトーメモリーズ2」でこんなAA見たからか。

  ♪ ∧,_∧ 
   (´・ω・`) ))  フルスロットル♪
 (( ( つ ヽ、
   〉 とノ ) ))
  (__ノ^(_)

元ネタは開封すらしてないな、さういへば。ゴマエー
つかあまりに阿呆くさくて烏鹿さんに申し訣ない。


AAはどうやつても綺麗に貼れないから貼らない。
‥‥と思つてスタイルシートをよくみたら.asciiartなんてクラスが設定されてるな。いつの間にそんなの作つたよワシ。完全に忘れてた。


数値参照で入力した記号が、はてダの編集画面で実体に置換つてしまつてゐるのはどういふトラップですか。バグでないとしたら余計なお節介でしかないのだが。


FLIP FLAPと聞くと「ちーしきーけーいけーんー」とか「GyuっとGyuっとー」しか浮ばないので尚更死ねばいいと思つた。救ひ様がないなワシは。「DSギター」で「人生が二度あれば」でも弾いてゐよう。

今更ながら「FM音源マニアックス」を好きになる様努力してみた

yms-zun2006-12-28

発売されてから半年の間、頑張つて何度も聴き返してみたけど、駄目だつた。まあ、聴きたくなくなるほど嫌ひな訣ではないにしても無理せずに聴きたくなる様なもんでもないなあと。まあ大体評判通りの感想。でも「昔のゲームみたいな音・曲調ぢやないから」といはれるとやはりそれだけぢやないよなあ、と思ふ。
FM音源にわざわざ演奏さすといふのは、もちろんMIDI音源としてのFM音源とかDX-7の様な歴とした「楽器」があることは承知の上で、でもさういふもので音を鳴らすといふのとは意味が違ふんぢやないか。
ゲームの音楽がストリーミング再生されるのが基本の今と違つて、FM音源で鳴らしてた頃といふのはリソースが足りないから毎度毎度音源チップにデータを送つて「演奏させる」といふのが良かつたんぢやないか。喩へるなら「オルゴールで鳴らした曲の入つたCD」と「オルゴールそのもの」のどちらが嬉しいか、みたいなもんでさ。
FM音源(に限らずストリーミング再生でない音源)が主流だつた頃のゲーム音楽つて無声映画に楽団が生演奏を附けてた様なもんで、それは必ずしも「生だから良い」といへる様な類のものではないかもしれないけど、だからこそ感じる「嬉しさ」の様なものがあつたんぢやないか。ゲームのサントラCDはそれあワシも沢山買つたけど、それはやはり代替物でしかないわけで。いつでも好きなときに聞くにはさうするしか仕方ない。
で、「FM音源マニアックス」だけど、「FM音源エミュレータで作つた音を素材にしました」いやだからさうぢやねーんだ。それあ勝手に「昔のPC-8801mkIISRとかX68000を引張りだしてその上で作曲・演奏させました」みたいのを期待したワシが悪いんかもしらんけど、ウェブ上でもファミコンエミュレータで演奏させた曲とかがあるから、さういふものかと思つたのさ。まあ、お忙しい「現時点でのプロ」の方々がそんなものをわざわざ使ふ筈もないわな。
でもさ、だつたら「グラII」の曲を書いたかもしれんけど当時から自分でFM音源を弄つてデータに落としてた訣ぢやない人をフィーチャーするとか、さういふトンチキな真似はしなければいいのに。
「生演奏感」でいふとDSの「バンブラ」とか「キラミュー」とかがいい感じなのだが、「世界樹の迷宮」における「PC-88の音源で鳴らした音をサンプリングして云々」といふのがいい方向に転がるかどうかが心配でもある。チープな音だからいいといふのは何か違はないか? まあ、このアルバムでも一番安心して聴けるあの人の仕事だから、杞憂ではあるのだらうが*1
といふ訣で「メルヘンメイズ」と「ブレイザー」をヘビーローテーションしてる方がワシにとつてはよほどFM音源マニアックスだと思つた。これが基板上で毎回「生演奏」されてたと思ふと未だにゾクゾクする。

読み返して

PSGやFM音源による演奏を「生」と考へるのは変かな。それをオルゴールに擬へたとして、ではオルゴールは「生演奏」か?
屁理屈を言ひ出したら「レコードの溝に刻まれた山や谷を音声に変換するのも」「磁性面の信号を」「激光反射面の」「うるせーばか」みたいなことになるけれども、まあ、ワシはオルゴールあたりまでに「生」感を感じる。それが質的に優れてゐるかどうかではなく、さういふのは「なんか嬉しい」よな、といふ話。そのへんから切り離されて「FM音源」言はれても困るといふか。

*1:蛇足ながら「世界樹の迷宮」と「Oblivion」はRPGだけど今のワシが遊んでみたい二本だ

今日は全国的に「ツインビーの日」ださうなので

id:baddy:20060808にて拝見。なるほど、賛同いたします。
手許に「ツインビー」で遊ぶ環境がないのでiPodに入つてる関連曲を片端から聴くことに。初代のあと何故か「出たな!!」に行かずに「Pop'n」に突入してしまつた。
あ、手許に遊べる「ツインビー」発見。

FCBライブ

一面目

ライブは三面構成で、それぞれ六十分といふボリューム。長い。
一面の開幕は「グラディウス」メドレー。「グラIII」クレジットから「グラII」オープニング、以後「グラIII」をメドレーで繋いで初代一面と四面で締め。「II」が不遇だ、つかファミコン分が少ない気がする。演奏・アレンジともにクオリティは高い。初代の曲をブラスバンドにアレンジすると燃えるね。
続いて任天堂曲メドレー。ここに来る大抵の人は知つてる様な曲だけど、ところどころ濃いネタが混つてゐるので気が抜けない。二、三わからないのがあつた。締めに「マッハライダー」は濃すぎるだらう。でも、「マリオ」関係曲は入つてなかつたな。それはそれで別レパートリといふ事か。
最後はナムコメドレー。これも定番ばかりと思つたら「ワープマン」とか入つてるし。「ワギャンランド」だけ分らんかつた。「リブルラブル」ではバシシ音とかエネルギーチャージ音まで再現したりして。
二曲目、三曲目はパフォーマンス付。こればかりは見て笑ふしかない。体験の共有つて素敵だ。

二面目

フルバンド形式の一面目からうつて変つてシンセとギター主体の少人数構成で、よりマニアックなネタに走る。といふか、完全にパフォーマンスがメイン。
いちいち何の曲かは書かないけど、知つてるゲームなら大爆笑、さうでなければ口ポカーン必至。知識レベルで得られるものでなく、当時の「体験」を的確にネタ化してゐるのが良い。「ハイパーオリンピック」で一回ファウルするとことか、「ファミスタ」の一箇所に固まる野手の動きとか。極め付けは「ドラゴンバスター」かな。

三面目

再びフルバンド構成で、ネタ成分なしの上品なステージ。「信長」メドレーと「SAGA」メドレー。どちらも元を知らないなりに上質のアレンジを堪能。
その後はアンコール曲としてスクウェア関係ぽいメドレーともう一曲何か演つて(分らんかつた)、最後はみずしな考之を加へてアイレムの「光るカセット」メドレーで締め。きつちり三時間、楽しませてもらひました。

感想

事前に思つてゐたよりずつとレベルが高くて感心した。一面目では修辞抜きに感涙にむせんでしまつた程だつた。
当日券のキャンセル待ち列に入つたのでほぼ全ての客が入場する様を横から眺めてゐたのだが、客層はほぼ三十歳を中心にプラスマイナス十歳といつたところで固まつてゐた。当然か。そんな中女子高生らしきペアも目にしたのだが、彼女らが楽しめたのか、どう楽しんだかは少し興味が湧くところだ。あと、ターゲット層の夫婦に連れられた子供達もどうだつたらう。
これほどの規模のものが無料で観覧できるなんてある意味勿体ないと思つた。ともあれ長続きして欲しいと思つたし(一九九四年から続いてゐるさうなので要らぬ心配か)、また機会があつたら聴きに行きたい。